Emacsでプレフィックスキーにもコマンドを割り当てる

Emacsでは, たとえばC-c C-jにコマンドが割り当たっているとすると, C-cまで打った時点では入力待ちになる. 慣れてくるとC-c C-jは素早く打てて, C-cを押して次が何のキーだったか迷うようなことはなくなってくるので, C-cを押してしばらく(0.5秒とか)経った場合は続けて別のキーを入力するつもりはないものとして扱って, C-c単体に別のコマンドを割り当てられるようにしてもよいのではないか.

もっと深刻な話としては, たとえばESC xというキー列はM-xと同等に解釈されてしまうので, ESCそのものにコマンドを割り当てることはできない. もしもM-xはAlt+xでしか打たないというのであれば, M-xのときにはESCとxが同時に入力されるはずなので, ESCの入力があってからほんの少しでも(0.01秒とか)入力待ちになったら, それはESC単体の入力とみなしても問題はなさそうなもの. 実際, ViperVimpulse, Evilなどでは, この発想でESCとM-x等の両方に別々のコマンドを割り当てている. 今回は, これをESCだけでなく一般のキーに対してできるようにしたという話.

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GNU screenのattach時に環境変数を自動的に引き継ぐ

GNU screenを使っていれば, 作業の途中でログアウトするときにdetachしておいて, 作業を再開するときにattachすれば, 作業途中の端末の状態がそのまま維持されるのでとてもべんり. たとえば, 最初作業していたのとは別のホストからsshでログインしてattachなんてこともできる.

ただし, 最初にscreenを立ち上げたのとは別の端末でattachすると, screenは最初に立ち上げた端末の環境変数のままになっていて, 別のホストから接続していることを認識できず面倒な思いをすることがある. 今回はこれをなんとかしたという話.

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オペレータが入力されたら相対行番号を表示

Yokohama.vimの行削除のスライドみてて、オペレータが入力されたら、その行から相対的行番号を一時的に左側に表示すればいいんではないかと思った。Vimスクリプトでそんなことできるかどうかは知らんけど。

https://twitter.com/m2ym/status/25606822787

という話があったので, Vimpulseでやってみた.

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Emacs (Viper/Vimpulse)で日本語の文節を扱う

というか、Emacsだとうまく文節ごとに削除してくれたりするんだろうか。それだったらすごいな。

http://twitter.com/tyru/status/19890157313

という話があったので, どうなっているか調べてみた. まず移動に関して, Emacsの単語移動コマンドforward-word/backward-word (M-f/M-b)は, 日本語の場合は文節(のようなもの)に働くらしく, 動作を見る限りは, 漢字の連続+ひらがなの連続をひとまとまりと見なしている感じ. 完全な文節ではないけれど, カーソル移動の単位として用いるには問題ないレベル. 実際にどういう処理をしているのか調べようと思ったけれど, forward-wordはEmacs LispではなくCで書かれているようで, ソースコードを読むのは面倒なので諦めた.

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Emacs (Vimpulse)でtext-objectでも使えるコメントアウトoperator

EmacsでviをエミュレートするViperを強化してVimをエミュレートするようにしたのがVimpulse. ここ最近開発が活発で, 設計もかなりスマートになって, ゆくゆくは本家Viperを置き換えることを目指すまでになっている. 入れる場合は最新版をgit cloneする.

ぼちぼち散歩 Vimでoperator-userを使って他のプラグインをoperatorとして使えるようにしてみたを見て, Vimpulseでもコメントアウト/アンコメントするoperatorがあったら便利そうなので作ってみた.

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複数のメジャーモードを文脈に応じて切り替え

multi-mode.elを使うと, 一つのバッファ内で文脈に応じてメジャーモードを切り替えることができる. けれど, カーソル位置を受け取って, 切り替えるべきメジャーモードとその有効範囲を返す関数を定義しないといけなくて, 使い方が難しい.

そこで, 開始・終了の正規表現と, その範囲内で有効になるメジャーモードを指定するとmulti-modeに渡すべき関数を作って登録してくれる関数を書いた.

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