Evil: EmacsをVimのごとく使う - 設定編

Then you will see, it is not the spoon that bends, it is only yourself.

The Matrix

EmacsあるいはVimに慣れ親しんでいれば, Evilを使うのにある程度は勝手がわかるものの, 逆にしっくりこない点も多いでしょう. EvilはEmacsの機能との相互運用性を重視していることから, Vimユーザにとって不慣れな点が生じることは避けられず, EvilがVimをエミュレートする以上, Emacsユーザにとって不慣れな点が生じることも避けられません. 本稿では, どちらに慣れ親しんだユーザにとっても快適に使えるようにEvilをカスタマイズするためのヒントを紹介します. ただし, いくらカスタマイズしても完全なVimや完全なEmacsになることはありません. 使い勝手をよくして自分の好みに合わせながら, できるだけEvilのやり方に慣れていくように努めることが大切でしょう.

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Evil: EmacsをVimのごとく使う - 導入編

You underestimate the power of the dark side.

Star Wars: Episode VI - Return of the Jedi

EmacsLispで自由自在に拡張でき, エディタの枠におさまらず, コンピュータ上でのあらゆる創造的活動のための環境として発達してきました. しかし, 少なくともファイルを閲覧し編集するという操作に関しては, vi/Vimが非常に優れたインタフェースであることもまた事実です. 両者はそれぞれが根強いファンを抱え, 長らく宗教戦争を繰り返してきました.

この対立が止揚された結果として生まれたのがEvilです. Emacsのなんでもありな環境の上でVimをエミュレートすることで, EmacsでありながらVimの操作性を実現したのです.

本稿では, Evilとは何かということに始まり, 具体的な導入方法について解説します.

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はてなダイアリーにEmacsから投稿

Emacsからはてなダイアリーに投稿できるようにする試みはやり尽くされている感じがするけれど, 古すぎたりどうもしっくりこなかったりしたので, 自分で一から実装した.

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ノートPCでLinuxの仮想化

いままではノートPCではWindowsを使ってきた. なんだかんだで使い慣れて*1いたり, あるいはハードウェア機能をフルに活かすためには他に選択肢が無かったりした. でも最近はペンタブ搭載機でもLinuxがふつうに動いたりするし, Windowsを使っていてもどうせ仮想OSとしてLinuxを動かしていて, Windows上のLinuxをべんりに使うためのバッドノウハウが溜まってしまいつつあったので, 思い切ってWindowsを使うのをやめることにした*2.

ノートPCでカジュアルにLinuxを使うなら, できるだけ新しいソフトウェアが動いてほしい. Debianならunstableを入れたい. でもなんかアップデートして急に動かなくなったりしたら困る. そこで仮想化ですよ! ただ, ノートPCの仮想化にはいろいろ問題点もあるので, 整理して解決策をまとめておく.

*1:昔々Windowsアプリを作ったりしていたのでWin32 APIなんかはだいたいわかっていて, APIから見たOSのアーキテクチャに馴染みがある

*2:と言っても普段使いのノートPCでWindowsを使うのをやめただけでWindows機を完全になくしたわけではない

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ペンタブノートPCでLinuxを使う

ThinkPad X201 TabletThinkPad X220 TabletLinux (Debian sid)をインストールして, なかなか快適に使えるようになってきたので備忘を兼ねて設定方法を書いておく.

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Emacs上のターミナルを最強に: term+.el

第6回関西Emacs勉強会で, Emacs上で最強のターミナル(端末)環境を実現する話をしてきました. 以下がそのとき用いたスライドです.

このスライドだけでは, とりあえず使ってみるのではなく常用したい場合にどうしたらよいかわかりにくいと思うので, その辺りを補足しながら, きちんとしたドキュメントを書くまでの暫定の使い方を書いておこうと思います.

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Maybeに限らずJavaで直和型を実現できるか

JavaでMaybeを説明した以下の記事について, id:tozimaさんと某所*1でやりとりしていたら, 有益な話が出てきたのではないか, ということになったので, 紹介.

*1:非公開なところ.

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